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コラム EC強化クリニック
ショップ運営の流行を先取り!
事例でわかる「ネットショップ新潮流」
森本 繁生合資会社 逸品 社長
ネットの世界では日々新たなマーケティング手法や集客・販促手法が生まれています。こうした流行をいち早くキャッチし、ショップ運営に活かしていきましょう。
第4回 「売ること」以外のネット活用

2008年8月26日更新

ネットは物を売るためにできたのではない

 ネットショップはウェブサイトで商品を売ることがもちろん命ですが、そればかりにとらわれてもっと大事な可能性を見逃していませんか?

 ネットはそもそも「物を売る」のためだけにあったのではありません。離れた場所の人と、時間を超えて、ある時は言葉の壁も越えてコミュニケーションする敷居を大きく下げたすばらしいツールです。

 あなたのネットショップのビジネス力を上げるサイト活用方法をもう一度考え直してみましょう。ただし、そのためにはビジネスモデルの洗い直しが必要です。まず次のことを点検してみましょう。

1.あなたのネットショップは儲かっているか?

 基本的すぎますか? しかし笑えない人も多いのでは?

 がんばってもがんばってもしんどいビジネスって、そもそも儲からないビジネスであることが多いはずなんです。はっきり言うと、利益が取れないビジネス。

 あなたの仕事はやっているのが楽しくて仕方がないくらい、圧倒的に儲かる商材とお客様を持っていますか?

 自信を持って「はい」と言えない方は、まず売ることよりも売る前のことを考えるべきです。

●メーカーさんならば、原材料を安く仕入れられているか? 消費者に支持される商品を製造しつづけられているか? など。
●小売りの立場ならば、圧倒的に安く継続的に強い商品を仕入れられることができているか? など。
●どんな立場にしても仕入れ先から強い信頼感を得られているか?

 これらの根本的なビジネスの問題は、ウェブサイトを使って強化することが可能なんです。その事例は後ほど。

2.自分のお客様を持っているか? それはネットのお客様だけか?

 ネットのお客様に売るのは当然のことですが、「ネットのマーケットはリアルのたった1%前後」という現実も知っておくべきです。

 ネットでリアル店舗の集客をして、さらにそのお客様をネットでリピーターにする、というハイブリッドな手法が最近よく見受けられます。これはモールではできない独自ドメインショップの強みです。

 モールでリアル店舗のお客様を取ると「重大な課金回避行為」などと言われて退店になる場合もありますが、そもそも自分のお客様リストをきちんと持っておくのが事業として自立していると言うこと。モールで販売シェアを上げるのもすばらしいことですが、すべてを依存してしまわないように常にリスク分散しておくべきです。

 ではそれぞれのポイントの実践例を見ていきましょう。

会社概要ページは実は儲けられるコンテンツ!

 神戸サヌキという作業服を販売しているショップがあります。

 こちらの会社沿革をご覧下さい。

 いかがでしょうか、歴史の重みと仕事の実績、阪神大震災からの復活などが実感できたと思います。たとえば、あなたが商品の卸元だったら、住所や電話番号しか書いていない会社と比べて、どちらにいい条件で取引しようと考えるでしょうか?

 このあたりの情報は、経営者にとっては実は当たり前すぎてなかなか書かない情報なのですが、他人から見ると大変重要な情報なのです。

 実はこのページは最近できましたが、仕入れ先の信頼獲得のほかに、マスコミへのPRや社員教育にも役立ちます。そうすると、販売額はたとえ同業他社と同じでも、仕入れは強い、広告宣伝費はかかっていない、社員は少数精鋭、という体質になっていくわけですね。

 会社概要、もしくは会社紹介専用サイトが充実していて読んで楽しい会社は、概して強い事業を行っています。

ブログは最高の「ご来店促進ツール」

 ノービア・ノービオは、タキシードを販売しているショップです。

 実はここはブログを活用することによって、実店舗の来店が2倍になりました。

 来店につなげるブログのポイントはいくつかあります。

●お客様が日々来店されているレポートを書き、賑わい感を演出
●お客様が買って行かれた商品=売れている商品を詳細に解説
●接客スタッフの顔出しは当然
●来店案内に力を入れ、すべてのブログ記事からリンクする

 もちろんこれだけではありませんが、ここまできっちりとやっているショップは案外多くありません。

 ネットを見て来店・購入された方は、次回からはネットで「前と同じサイズでお願い」などというとてもいいお客様になり得ます。

 いかがですか? 他にも海外からの仕入れ先の募集ページを作るとか、実店舗のないショップが展示会などのイベント募集をページで行うとか、いろんな活用方法があります。ぜひ、もっともっとネットを活用してください。

著者プロフィール

名前 森本 繁生
会社 合資会社 逸品 社長
サイト http://www.osmc.ne.jp/
http://www.osmc.ne.jp/osmc/beginner.html
略歴 1995年よりインターネットを始め、1996年個人ページ「電脳乞食」が日経ネットナビホームページコンテストでグランプリを受賞。1997年実績ある電子商店を厳選したショッピングページ「IPPIN!!」を立ち上げる。1999年5月「IPPIN!!」を「逸品.com」にリニューアル。1999年5月合資会社逸品設立。同年8月全国ショップフォーラム「オンラインショップマスターズクラブ」設立。2008年よりOSMCに「ビギナーコース」を設立、これからネットショップを始めようとする方にも門戸を開き、ECの底上げのために日本中を飛びまわる。
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