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2007年8月8日更新
Yahoo!登録を行う場合には、登録を希望するサイトが商用(営利)サイトか非商用(非営利)サイトかに応じて、有償審査と無償審査に別れることについては、前回のコラムで紹介させていただきました。商用(営利)サイトと非商用(非営利)サイトでは、サイトに掲載しなければならない要件が異なってきますので、審査の基準も細部で異なってきます。このコラムをご覧になっている方の大多数は、ECサイトの関係者かと思いますので、今回は商用(営利)サイトの登録審査基準に絞って、ご紹介させていただきます。なお登録の審査基準については、Yahoo!ビジネスエクスプレスにも明記されておりますので、併せてご確認ください。
Yahoo!登録の流れ
商用(営利)サイトをYahoo!カテゴリに登録するためには、Yahoo!JAPANのサービスの1つであるビジネスエクスプレスを利用して、サイトの有償審査を受けなければなりません。
サイトを掲載したいYahoo!カテゴリのページから登録申請を行い、所定の口座に費用を振り込むことで、ビジネスエクスプレスによるサイトの登録審査が開始されます。ところが、この審査の際に支払う費用は、あくまでサイト内容を審査してもらうために必要な費用で、費用を払ったからといって必ずしもサイトが登録されるわけではありません。
サイト内容が、登録の審査基準を満たしていれば、無事Yahoo!登録は完了しますが、審査基準を満たしていない場合、登録不可となってしまいます。登録不可となっても、30日以内に1回に限り無償で再審査を受けることができますが、再審査の時点でもサイトに不備があると、せっかく費用を払ったのにも関わらず登録が見送られてしまいます。審査費用を無駄にしないためにも、審査基準をしっかりと理解してください。
登録審査基準
ビジネスエクスプレスを利用した有償審査の中でも、サイトの内容に応じて、一般カテゴリサイト(審査料52,500円)と、特殊カテゴリサイト(審査料157,500円)に分かれます。特殊カテゴリサイトは、一般カテゴリサイトに比べ審査の基準がより厳しくなります。まずは全サイト共通となる基本の審査基準から見ていきましょう。
1. 商用(営利)目的のサイトである
ビジネスエクスプレスは、商用(営利)サイトを対象とした有償サービスですので、当然ながら商用(営利)サイトしか申請が承認されません。商用(営利)サイトとは、以下のようなサイトを言います。
・物品の販売サイト
・有料サービスの紹介サイト
・企業の紹介サイト
なおアフィリエイトプログラムのみのサイトや、リンク集サイトなどは、基本的には商用(営利)サイトと見なされないのでご注意ください。ただし、登録に値するサイトでアフィリエイトも行っている、ということであれば登録は可能です。しかし、ほとんどがアフィリエイトとみなされる場合はやはり登録ができません。明確な基準はありませんが、やはり程度として半分以上はオリジナルコンテンツであることが望ましいでしょう。
また、Yahoo!が運営しているジオシティーズなどの無料HP掲載スペースなどは規約で商用利用が認められていないものもあり、やはり商用サイトとして審査が受けられない場合があります。
商用サイトでなければビジネスエキスプレスではなく、無料推薦を行うことができますが、無料推薦はビジネスエキスプレスと比較して審査の時間が長く、また掲載可否の回答ももらえないため、ビジネスに関わるサイトはできるだけビジネスエクスプレスで推薦を行うことをお勧めします。
2. 会社概要、運営元情報が記載されている
サイト内の分かりやすい箇所に、下記運営元情報を記載します。個人事業主の場合も、下記に準ずる情報が必要です。
・企業名、団体名(個人運営の場合は、個人名)
・所在地
・電話番号
・メールアドレスもしくは問合せフォーム
屋号しか公開しておらず、法人名が掲載されていない場合などは登録されない場合があります。
3. サイトの内容や目的が明確である
具体的な業務内容や、提供サービスなどを明確にする必要があります。会社概要のみで業務内容、サービス内容、商品が不明確なサイトなどは登録されません。また、情報がたくさん掲載されていてもサイト全体のテーマが不明確な場合も登録されません。例えば、会社概要、社長の趣味のページ、趣味で行っている通販、HP制作の受託も行います、など、1サイトに本来別サイトで提供すべき情報を詰め込んでいる場合などです。Yahoo!は検索エンジンユーザーにとって最適なページを紹介したいと考えています。そのポリシーを理解すればどのような構成にすべきか判断しやすいと思います。
4. 十分なコンテンツが含まれている
審査の時点で十分なコンテンツを含んでいる必要があります。下記のような場合は、コンテンツ不足と見なされますのでご注意ください。
・通販サイトで、ほとんどの商品が売り切れとなっている。
・サイト内に検索ページを設置しているが、検索対象となる商品が少なく、
条件を指定しても該当物が表示されないケースが多い。
・利用者にとって必要な情報が記載されていない。
・アフィリエイトプログラムのみのサイト。
5. まだ、Yahoo!カテゴリに登録されていないサイトである
すでにYahoo!カテゴリに登録されているサイトは、再度登録することはできません。ただし、すでに登録されているサイトの一部であっても、その部分だけ切り出しても独立したサイトだと判断できる構成、コンテンツを有している場合は、別サイトとして登録することが可能です。例えば、サイト内にある特定の商品カテゴリ以下のページを、1つのサイトとして独立させる場合などが考えられます。
6. 独自のコンテンツが含まれている
すでにYahoo!カテゴリに登録されているサイトの内容と重複する場合は、独自のコンテンツが不足していると判断され、登録できない場合があります。サイトのURLやデザインなどが異なっていても、商品やサービスがほとんど同じサイトなどは、独自のコンテンツが不足していると見なされます。ただし、独自ドメインサイトとモールサイト(楽天市場、Yahoo!ストアetc)を運営している場合は、それぞれを別個に登録することが可能です。結局、Yahoo!の判断基準はユーザーに対して別サイトとして紹介したほうが喜ばれるのか、それとも同じようなサイトを複数紹介することでユーザーが混乱するのか、ということです。
7. 日本語のページである
メインページが外国語であっても、日本語ページが用意されていれば、登録は可能ですが、日本語ページ内に必要な情報が全て記載されていなければなりません。
8. ページが完成している
ページが全て完成している必要があります。ページが未完成だと判断される例には、下記のような場合があります。
・画像、写真などが正常に表示されない。
・リンクが切れていたり、リンク先に十分な情報がない。
・「工事中」、「準備中」などの表示がある。
9. サイトのデザイン、ナビゲーションが分かりやすい
下記のようなサイトは、デザインやナビゲーションが分かりにくいと判断され、登録されない場合があります。
・背景の色や柄で文字が読みづらい。
・背景色と同じ文字色で隠したテキストやコンテンツがある。
・文字同士や画像同士が重なっていて見にくい。
・サイト上の文字や画像がすべて動いていて、サイト内容が見にくい。
・文字サイズが小さく設定されていて、つぶれて読めない部分がある。
・外国語のフォントを使用していて、文字化けするなど、正しく表示されない。
・縦に長いページで、どこになにが記載されているかわかりにくい。
・サイトの入り口がどこにあるかわからない。
・コンテンツへのリンクがイラストのみで、どこに目的の情報があるかわからない。
・トップページに戻れない。
・広告ばかりで、メインのコンテンツがどこにあるかわからない。
プロが制作したサイトであれば上記のような問題はほとんど発生しませんが、それでも注意すべき点としてナビゲーションがフラッシュでできていて、htmlしか表示できないブラウザでは操作が出来ない場合、一部のブラウザでは大きく表示が崩れる場合などがあります。
10. 365日24時間体制で稼動している
メインコンテンツが特定の時間帯でしか利用できなくても、他のサービスを提供するなどして、常にサイトが利用できるようにする必要があります。自身が自社のサーバーがどの程度安定的に稼働しているかは判断しづらいとことですが、商用のレンタルサーバーで毎月1000円以上の費用を払っていれば通常は問題なく表示されるレベルでしょう。ただし、それ以上安価なサーバーですと頻繁にダウンしたり、混雑する時間帯によっては一部の画像が表示されない場合などもあります。審査官が審査するタイミングでそのような不具合を感じた場合、登録を見送られる可能性もあります。
11. 不適切な内容がふくまれていない
違法な内容や社会的に問題とされるサービスを提供するサイトを登録することはできません。また不適切なサイトにリンクを張っている場合も、登録することはできません。違法な内容の掲載については特に薬事法違反の例が多く、これについては特殊カテゴリサイトの登録の中で説明します。
12. Yahoo!ジオシティーズ、Yahoo!ブログを利用していないサイトである
Yahoo!ジオシティーズ(無料版)およびYahoo!ブログは、商用(営利)目的での利用が禁じられているため、ビジネスエクスプレスでの登録も行えません。その他の無料のホームページスペースやブログサービスの場合も、商用(営利)目的での利用が可能でなければ、登録することはできません。
13. 「特定商取引に関する法律」に基づく表示を行っている(該当サイトのみ)
特定商取引法に指定されている商品、権利、役務に関するサイトは、「特定商取引に関する法律」に基づく表記に準じた項目を、サイト内の分かりやすい箇所に記載する必要があります。ECサイトなどがこの要件に該当します。
・事業者の氏名/名称、住所、電話番号
・事業者(法人の場合)の代表者名、または通信販売業務の責任者名
・価格(送料が価格に含まれない場合、送料について別途目安となる料金を記載)
・価格や送料以外の付帯的費用
・申し込みの有効期限(期限がある場合のみ)
・支払いの時期と方法
・商品の引き渡し時期
・返品/返還の特約(ない場合はその旨)
14. 閲覧やサービス利用のために必要なログインIDやパスワードを申請する(該当サイトのみ)
閲覧するためにログインIDやパスワードが必要になるページを含む場合は、審査のために利用できる有効期間90日以上のログインIDとパスワードを申し込み時に申請する必要があります。
15.サイト閲覧に必要なプラグインの説明を行っている(該当サイトのみ)
「Adobe Flash Player」や「Real Player」など、サイトを閲覧するために必要となるプラグインやツール、ソフトウェアがある場合は、そのソフトウェアの内容やダウンロード方法、使用方法を記載する必要があります。
上記項目が通常のサイトで満たさなければならない基準です。どれも難しい内容ではありませんが、「6.独自のコンテンツ」や「8.ページの完成」、「9.サイトデザイン、ナビゲーション」等の基準を満たさずに申請を行った場合、再審査期間内でのサイト修正が間に合わず、登録が見送られる事態に陥りかねません。申請前には、今一度サイト内容を確認してください。
さて、今回は一般的なサイトの審査基準について紹介いたしましたが、薬事法などの規制を受ける特殊サイトについては、上記基準に加え、より厳格な審査基準が適用されます。実はYahoo!カテゴリの登録が不可となるケースは、この厳格な審査基準が適用される特殊サイトが、圧倒的に多いのです。次回はYahoo!登録の最大の難関である、特殊サイトの審査基準とその登録のコツについてご紹介いたします。